調査:投資広告に電話番号を残すと、その後に何が起こるのか

更新日:2026年11月7日 · 読了目安7分

この記事の内容
  1. 調査方法
  2. 1. 「ありがとうございます、お電話します」
  3. 2. 開設済みのブローカー口座へ直行
  4. 3. エラー:ページは失敗しても、情報はすでに送られている
  5. すでに情報を残してしまったら
  6. この調査の限界

要点: 2026年10月30日から11月6日にかけて、協力者が有名人を使った投資広告の484件のフォームにテスト用の情報を入力し、送信直後の動きを記録しました。38%では、サイトがお礼を表示し、電話がかかってくると伝えました。29%では、ブローカーのサイトに直接移動し、多くの場合、すでに自分の名前で口座が開設されていました。そのブローカーの登録手続きは一切行っていません。残りの33%ではエラーページが表示されましたが、情報はすでに送信されていました。

調査方法

協力者は広告をクリックし、テスト用の情報(架空の名前と、この調査のためだけに使うメールアドレスと電話番号)をフォームに入力して、画面に表示された内容を記録します。別のページに移動した場合は、アドレスとスクリーンショットを保存します。入金はしておらず、「アドバイザー」の指示にも従っていません。

フォーム送信後の動き 登録数 割合
「ありがとうございます、アドバイザーからお電話します」ページ 185 38%
ブローカーのサイトへ即座にリダイレクト 140 29%
エラー、白紙ページ、ループ 159 33%
合計 484 100%

1. 「ありがとうございます、お電話します」

最も多いパターンです。ページは登録を確認し、電話の近くで待つように求めます。カウントダウンを表示したり、「枠には限りがあります」と書いたりするものもあります。

ここから先、詐欺は電話で進みます。「アドバイザー」や「アカウントマネージャー」から電話がかかってきて、最初の入金が必要だと説明されます。ほとんどが約250ユーロです。その後、リモートアクセスアプリのインストールを求められます。詳しくはなぜほとんどが250ユーロを求めるのかとAnyDeskを入れてしまったときの対処法で解説しています。

2. 開設済みのブローカー口座へ直行

140件の登録では、サイトはその場で協力者をブローカーのページへ移動させました。移動先のアドレスは144件記録しています。到着したときの状況は次のとおりです。

ブローカーの最初の画面 件数
取引画面またはアカウント画面(すでにログイン済み) 34
「個人情報」フォーム:住所、生年月日、身分証明書番号 31
入金ページ(金額とカード入力欄あり) 21
ブローカーのトップページ 41
ログインまたは登録ページ 7
その他のページ 10

144件のうち86件(60%)では、協力者はすでにフォームの情報で作られた口座の中にいました。そのブローカーの登録ページは通っておらず、利用規約にも同意していません。スクリーンショットには、プロフィールにテスト用の名前とメールアドレス、ゼロの残高、大きな「入金する」ボタンが写っています。

これには2つの意味があります。

  • 入金していなくても、あなたの情報はすでにブローカーの手にあります。 だから電話がかかってきます。
  • 広告に出ている名前とブローカーの名前は一致しません。 「プラットフォームA」に登録したのに、表示されるのは「ブローカーB」です。広告のプラットフォームは入り口にすぎません。

こうしたブローカーの多くは、複数の広告から人を受け入れています。特定できた55社のうち、27社は2つ以上のプラットフォームから、14社は複数の国からユーザーを受け入れていました。たとえば、ormindaclient.comはカナダとスペインの6つの異なるプラットフォームから登録があり、highmarkets.comとcifmarkets.proはそれぞれ5つのプラットフォームから登録がありました。

「個人情報」フォームが求めるのは、銀行が求めるものと同じです。住所、生年月日、身分証明書番号です。「外国の規制当局の規則に従うため」と説明するものもあります。その身分証明書番号は、後であなたになりすますために使われるおそれがあります。

19件のリダイレクトでは、移動先が特定できるブローカーではないか、実在する規制対象のブローカーでした。これも別の形の悪用で、送り込んだユーザー1人につき報酬を受け取る人がいます。これらの企業が不正に関わっているという証拠はないため、社名は挙げません。

3. エラー:ページは失敗しても、情報はすでに送られている

3分の1では、サイトがエラーを表示するか、白紙のままか、ループに入りました。サイトがダウンしていた、国で振り分けていた、協力者が「ふさわしい」訪問者ではなかった、といった理由が考えられます。詳しくはクローキングとは何かで解説しています。

ページが失敗しても、情報が受け取られていないとは限りません。フォームは、次の画面を表示する前に情報を送信するのが普通です。

すでに情報を残してしまったら

  1. 数日間は、知らない番号からの電話に出ないでください。 投資の話をされたら切ってかまいません。説明は不要です。
  2. 電話で指示されたアプリは入れないでください。 AnyDesk、TeamViewerなどは特に避けてください。
  3. 身分証明書の写真は送らず、ブローカーの「個人情報」フォームにも入力しないでください。
  4. 自分の名前で開設された口座にたどり着いたら、入金しないでください。 ブローカーに口座の閉鎖と情報の削除を求めるメッセージを送ることはできますが、返事は期待しないでください。
  5. 身分証明書番号を伝えた、または支払いをした場合は、被害者向けガイドに従い、銀行に連絡してください。
  6. お金を取り戻せると持ちかける人を信用しないでください。 よくある二次被害の詐欺です。

この調査の限界

  • 1週間に484件の登録で、少人数の協力者がいくつかの国から行ったものです。すべての詐欺を代表するサンプルではありません。
  • 記録したのは最初の画面だけです。電話や入金まで追ってはいません。
  • 移動先のアドレスは自動で分類し、疑わしいものは手作業で確認しました。誤った分類になっているものがあるかもしれません。
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すでに登録した・支払ってしまった場合

  1. これ以上は支払わない。お金を引き出すために「税金」や「手数料」を求められても払わないでください。
  2. 今日中に銀行へ電話:カードを止め、チャージバック(支払いの取り消し)や振込の組戻しを依頼しましょう。早く動くほど、取り戻せる可能性が高まります。
  3. 求められたソフトを入れない(AnyDesk、TeamViewerなど)。入れてしまった場合はアンインストールし、パスワードを変更してください。
  4. 警察と金融当局に届け出る。スクリーンショット、メール、電話番号を保存しておきましょう。
  5. 「返金代行」に注意。費用と引き換えにお金を取り戻すと持ちかける業者は、ほぼ確実に二次被害の詐欺です。

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