調査:投資プラットフォームを「分析」するYouTube動画は、同じドメイン網を通じて登録ページへ誘導している

更新日:2026年11月7日 · 読了目安6分

この記事の内容
  1. 調査方法
  2. 動画の特徴
  3. 転送用ドメイン
  4. 見分け方
  5. 方法と限界

要点: 有名人を使った投資広告を見て、そのプラットフォーム名をYouTubeで検索すると、「信頼できる」と結論づける「分析」動画がよく見つかります。私たちはデータベースにある184のプラットフォームについて、こうした動画を調べました。147のプラットフォームで、説明欄から同じ転送用ドメインを経由して登録へ誘導する動画がありました。 そのひとつ fynvexes[.]com は、23か国で広告されていた114の異なるプラットフォームの動画に登場します。これは独立したレビューではなく、勧誘の仕組みの一部です。

調査方法

2026年11月3日、有名人の画像を無断で使った広告で検出した各プラットフォームの正確な名前を、Googleの動画検索で調べました。正規の製品にも使われる一般的な名前(Trading AI、Quantum AIなど)は除外しました。各検索の上位10件について、動画やリンクは開かず、検索エンジンが表示するタイトル、日付、説明文の抜粋だけを確認しました。

これらのプラットフォームに関するYouTube動画は981本見つかりました。そのうち657本は、説明欄に「登録」や「公式サイト」へのリンクがありました。日付のある動画の87%は直近1か月以内に、多くはここ数日のうちに公開されていました。

動画の特徴

  • 疑問を投げかけ、プラットフォームに有利な答えを出すタイトル(対象国の言語で)。
  • プラットフォーム名の前に有名人の名前:広告を見た人が「有名人の名前+プラットフォーム名」で検索することを狙っています。105本の動画のタイトルに、私たちのデータベースにある有名人の名前が含まれていました。
  • リンクから始まる説明文:「公式サイト:hxxps://fynvexes[.]com/?f=…」。その後の文章は、どのプラットフォームでもほぼ同じです。

いくつかのチャンネルは多数のプラットフォームの動画を同時に公開しており、金融と無関係な名前(ゲーム実況チャンネルなど)のものもあります。古いチャンネルが買い取られたり、乗っ取られたりして再利用されている可能性があります。

転送用ドメイン

説明欄のリンクは、ほとんどの場合プラットフォーム自身のサイトではなく、プラットフォーム名をパラメータとして受け取り登録フォームへ転送する中継ドメインにつながっています。そのため、ひとつのドメインで何百もの動画とプラットフォームに対応できます。

ドメイン プラットフォーム数 登録日
fynvexes[.]com 114 2026年7月21日
fincregai[.]com 64 2026年10月5日
finwinreg[.]com 57 2026年10月10日
globetrd[.]com 56 2026年10月5日
finzeai[.]com 39 2026年10月5日
regfinvict[.]com 29 2026年10月10日
investregai[.]com 27 2026年10月5日
investorzai[.]com 13 2026年10月10日
invictgolabal[.]com 10 2026年10月5日
auto-trader.short[.]gy 7 (短縮URLサービス)
quantessa[.]io, invesct[.]com, finwintrd[.]com, finzvictai[.]com, invstnow[.]com, fundvory[.]com, firstproject24[.]com 各1〜4 2026年2月〜10月

このうち9つは、同じレジストラで、2026年10月5日と10日のわずか2日間に、同じ命名パターンで登録されています。同じグループが運営している可能性が高いと考えられます。各プラットフォームのページ(例:Mirareserve-日本国)では、動画で見つかった転送用ドメインを表示するようにしました。

見分け方

  1. 動画を見る前に説明欄を読む。 最初のリンクが「公式サイト」とありながら、プラットフォーム自身のドメインでなければ、アフィリエイトか転送用のリンクです。
  2. タイトルの有名人を信用しない。 記者や政治家が、自分の名前をプラットフォーム名の前に付けて取引プラットフォームを「評価」することはありません。
  3. チャンネルを確認する。 数日のうちに、複数の言語で、数十のプラットフォームについてほぼ同じ動画を公開していれば、それは分析者ではなく、この網の一部です。
  4. YouTubeではなく、金融庁の登録業者一覧で確認する。

こうした動画は、動画のメニューからYouTubeに報告できます(報告 › スパムまたは誤解を招く内容 › 詐欺)。すでに登録したり支払ったりした場合は、こちらの手順をご覧ください。

方法と限界

2026年11月3日に184のプラットフォーム名をGoogleの動画検索で調べ、それぞれ上位10件を確認したため、数字は最小値です。動画は開かず、リンクもたどっていません。登録日は同日の公開WHOIS検索によるものです。

チャンネルがあるプラットフォームの動画を公開していても、元の持ち主がこの用途を知っているとは限りません。買い取られたり盗まれたりしたとみられるチャンネルもあります。

SNS広告で検出した詐欺的な投資プラットフォームの週間まとめです。今週のレポートを読む →

すでに登録した・支払ってしまった場合

  1. これ以上は支払わない。お金を引き出すために「税金」や「手数料」を求められても払わないでください。
  2. 今日中に銀行へ電話:カードを止め、チャージバック(支払いの取り消し)や振込の組戻しを依頼しましょう。早く動くほど、取り戻せる可能性が高まります。
  3. 求められたソフトを入れない(AnyDesk、TeamViewerなど)。入れてしまった場合はアンインストールし、パスワードを変更してください。
  4. 警察と金融当局に届け出る。スクリーンショット、メール、電話番号を保存しておきましょう。
  5. 「返金代行」に注意。費用と引き換えにお金を取り戻すと持ちかける業者は、ほぼ確実に二次被害の詐欺です。

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