詐欺投資プラットフォームが数日ごとに名前を変える理由と、名前が変わっても見抜く方法
要点: 有名人が登場する広告で見たプラットフォームの名前をGoogleで検索しても、ほとんど何も出てこないなら、その名前は数日前に作られたばかりである可能性が高いと考えてください。私たちが記録した201のプラットフォームのうち、94は広告に1日しか登場しませんでした。詐欺グループは、あなたが見ている名前に悪い口コミや当局の警告が結びつかないよう、絶えず名前を変えているのです。
その国の言葉で「お金」を連想させる名前
名前はでたらめではありません。ほとんどの場合、その国の言葉の金融用語に架空の語尾を組み合わせ、地元のまっとうな金融機関のように見せています。
| 国 | 例 | 語源 |
|---|---|---|
| イタリア | Bussola Renditura, Forte Rendovale, Renditella, Rendivanto | rendita、rendimento(収益、利回り) |
| フランス | Fonds Thesorelle, Épargniture, Rentaurel, Patrivelle | trésor(財宝)、épargne(貯蓄)、rente(年金・定期収入)、patrimoine(資産) |
| スペイン | Lacrecencia, Provechalvo, Valimórica | crecer(成長する)、provecho(利益)、valor(価値) |
| トルコ | Rehinleşim, Vadeleşim, Varlaşım, Verimdaş | rehin(担保)、vade(期限)、varlık(資産)、verim(利回り) |
| スイス・ドイツ | Zinselturat, Vermögvent, Anteilwart Group | Zins(利息)、Vermögen(資産)、Anteil(持ち分) |
| イギリス | PoundLedgerix, Level Worthanden, Candor Bondimary | pound(ポンド)、ledger(台帳)、worth(価値)、bond(債券) |
もう一つのパターンは、Quantum AI、Immediate Edge、Trade X のような汎用的な「テクノロジー系」の名前です。少しずつ形を変えながら、何か月にもわたって数十か国で使い回されています。
名前の「ファミリー」
多くのプラットフォームは、同じブランドの商品のように一つの単語を共有し、もう一方だけを入れ替えています。Candor BondimaryとCandor Dividholden、Meer DividbrookとMeer Equityaris、Stake Lispro 0.7とStake Manerix 0.6、Sereno MedrenciaとSereno PlazaduraとPróvida Medrencia、SwaptairisとSwaptivenceなどです。ある名前の評判が悪くなり始めると、その「兄弟」が現れます。
同じサイトが1週間で3つの名前に
最もわかりやすい例はスイスで見つかりました。スイスの公共放送RTSを装ったドメイン(rtsneews[.]pro)上の同じランディングページが、10月27日から11月2日まで広告が出ていたGageolance、11月2日からのAnteilwart Group、そして11月3日のScelléranceに使われていました。偽ニュースも登録フォームも同じで、変わるのは名前だけです。私たちのデータベースでは、合計9つのランディングページが2つまたは3つの異なるプラットフォームに使われていました。
有名人についても同じようなことが言えます。同じ2人の有名人を使っている2つのプラットフォームは、たいてい同じキャンペーンです。そのため私たちは、つながりのあるプラットフォームをネットワークとしてまとめています。
広告が出る前にすべて準備されている
名前の変更は行き当たりばったりではありません。私たちが最初の広告を目にする前から、必要なものはすべてそろっています。
- 好意的な口コミ。 量産型の口コミサイトに最初の「口コミ」が載った日付を特定できた77件では、それは最初の広告より前、中央値で22日前、最大で95日前でした。そのため、名前を検索した人は初日から好意的な評価を目にします。詳しくは投資プラットフォームの偽口コミ・評判サイトの見分け方で説明しています。
- 数百のドメイン。 これらのプラットフォームの名前をまねたり使ったりしているドメインを800近く確認しました。1つのプラットフォームに最大16のドメインがありました。
- YouTube動画。 新しい名前の「分析」動画があり、同じ転送用ドメインを経由して登録ページへ誘導します。YouTubeについての調査で詳しく紹介しています。
- 控えの名前。 こうしたサイトにすでに「口コミ」があるのに、まだ広告では見ていない名前が約2,500見つかりました。その名前で新しいドメインが現れないか監視しています。
名前が変わっても見抜くには
- 名前について何も見つからないのは、良い兆候ではありません。 本物の金融機関には何年もの歴史があり、登記された会社があり、確認できる登録や免許があります。
- あなたの国の言葉で金融っぽく「聞こえる」のに意味のない名前に注意しましょう。 登録を受けた業者がそんな名前を名乗ることはありません。
- ブランド名ではなく会社を確認しましょう。 金融庁の登録業者一覧と無登録業者への警告リストで調べられます。業者の登録の確認方法を参考にしてください。載っていなければ、投資してはいけません。
- 広告に有名人が出ていたら、それは詐欺です。 プラットフォームの名前が何であっても同じです。詐欺広告によく使われる有名人ランキングもご覧ください。
- このサイトでプラットフォームを検索しましょう。 すでに確認済みであれば、関連するドメインや偽口コミをまとめたページが見つかります。
すでに登録したり、お金を払ったりしてしまった場合は、できるだけ早くこちらの手順に従ってください。
調査方法
2026年10月26日から11月3日までに私たちのチームが広告で記録した201のプラットフォーム、検索と証明書の監視で見つかったドメイン、そして口コミを掲載するサイトのサイトマップ(sitemap)に基づく口コミの公開日を分析しました。数値はいずれも最小値です。